エレキットの限定生産品である真空管パワーアンプのTU-8800です。

恐らくあらゆるパワーアンプの中で最も多くの種類の真空管を差し替えできる、玉転がしをするのに最適のアンプです。
真空管アンプの宿命である専門知識が必要なバイアス調整が一切不要なため、初心者にもとても使いやすいアンプです。
1ヶ月ほど前に購入し組み立てましたが、個人的に好みの真空管が見つかり、専用品を別途購入したためこちらのアンプは出品することにしました。

標準付属管のkt88と12at7は購入しなかったため、代わりに私が差し替え用に購入した真空管をお付けします。
MT管のソケットがかなり締め付けが強いので、延長ソケットを使っておりました。こちらもせっかくなのでお付けします。

以下は聞き比べ用におまけの真空管です。
初段管
BRIMAR製12AT7(印字は無くなっています)
出力管
RCA製6F6GT
ナショナル(松下)製6CA7(EL34) 初期フラッドヘッドの希少なものです
Golden Dragon製350B(WE350B,6L6系互換)

おまけではありますが、350Bは新品購入後数時間のみ、6F6GTとEL34はビンテージですが専門店で測定済みのものを購入したもので、悪いものではありません。
初段管は回路図を見るとパラレル接続になっているようなのでバラツキ等もあまり気にせず使えるようになっています。

写真の通り、シールは後々塗装もしようかと考えていたため未貼り付けの状態で簡易的にテプラで表示のみしています。
必要に応じて貼り付けをお願いいたします。

その他写真には写っていませんが付属品として、組み立て説明書(回路図付)、電源ケーブル、予備のネジ類があります。


以下このアンプについてご説明します。

このアンプは、整流回路や信号回路は最新設計でかつ余裕のあるトランスを搭載しているため、真空管アンプとしてはかなりの低ノイズで特性の良い綺麗な音が出ます。
更に、通常の差し替え可能と言われるアンプでは電圧やバイアス回路が固定であることから、ただ音が出ているだけであって最適な動作点で使うことが難しいのですが、このアンプはプレート電圧切替に加え、球を検出して自動でバイアス回路を切り替えてくれるるため常に最適な動作点で駆動でき、純粋な球の違いがよく分かるとても面白いアンプだと思います。

使用しているCR類もタクマンの抵抗や、パスコンに固体低ESRコン、WIMAなどのコンデンサが用いられており、現代の自作の方が拘って選択する部品が採用されていましたので、個人的には素晴らしいと思います。(あえての交換はしませんでしたが、後々交換できるように余裕のあるスペースは確保されています)

真空管は三結とULが切り替えできます。
三極管接続は2a3や300bのようなオーディオ用古典管と同様の特性が得られ、ウルトラリニア接続はオーディオ的魅力を損なわず多極間接続の力強さを得ることができます。



使用可能なパワー管は、
6F6系、6V6系、6L6系、EL34、kt66、kt77、kt88、kt90、kt120、kt150とその互換球(詳細は画像及び公式サイト参照お願いします。)
リストにない軍用管も私の確認した範囲では問題なく使用できました。(6v6,6l6互換のbendix5992やmullard EL37, STC cv1947などなど)

ご不明な点がありましたらお気軽にご質問ください。


お願い
落札後48時間以内のお支払い、及び1週間以内にお受け取りいただける方のみご入札いただきますようお願いいたします。
過去の取引でご入金頂けず取引メッセージの返信も頂けない方、またお受け取り指定日に数週間先を指定された方(運送会社が対応)などがいらっしゃいました。ご理解いただけますと幸いです。


仕様

●付属真空管　：　6F6GT×2、 EL34×2、 350B ×2、 12AT7×2●定格出力：　12.5W＋12.5W ( KT88-HIGHモード・UL接続 THD 10% )●定格入力：　360mV　●残留ノイズ　：　90μV（IHF-A）●周波数特性　：　12Hz～55kHz（－3dB）●入力インピーダンス：　50kΩ●出力インピーダンス：　4～6.3Ω、8～16Ω（背面のスイッチにより切替）●入力端子　：　LINE × 2　（LINE1、LINE2）：RCAジャック3.5mmステレオミニジャック（LINE2と兼用し差込時にLINE2はカット）●出力端子　：　スピーカ出力端子 ：金メッキネジ式ターミナル　（バナナプラグ使用可）ヘッドホン端子：6.3mmヘッドホンジャック●電源電圧　：　AC100/200V　50/60Hz　(3Pインレット)●消費電力　：　95W●本体寸法　：　W350×H204×D324mm (突起部を含む)●本体重量　：　約12kg ( 電源コード含まず)

詳しくは下記もご参照ください。
https://voice.elekit.co.jp/archives/5252